容器
2026.03.02
容器で使われる主な成形方法の違い インジェクション成形・ブロー成形・インジェクションブロー成形とは

化粧品容器を検討していると、「インジェクション成形」「ブロー成形」「インジェクションブロー成形」といった言葉を目にすることがあります。
どれも樹脂容器を作るための成形方法ですが、向いている容器の種類や、コスト感、ロット、作れる形状は大きく異なります。
ここでは、それぞれの成形方法について、特徴や使用する場面を分かりやすく整理します。
インジェクション成形(射出成形)とは?
インジェクション成形は、樹脂容器において最も基本となる、主な成形方法のひとつです。
溶かした樹脂を金型の中に高圧で流し込み、冷却して固めることで形を作ります。
この成形方法の最大の特徴は、精度が高く、複雑な形状を安定して作れる点にあります。
細かいディテールやシャープなエッジ、パーツ同士がきっちり噛み合う構造なども再現しやすく、品質の安定性が非常に高い成形方法です。
一方で、型構造が複雑になる分、金型費用は高価になりやすいという側面があります。
ただし、多数個取り(1回の成形で多くの部品を作る)を基本とするため、数量が出る場合は1個あたりのコストを下げやすく、大量生産向きの成形方法といえます。
また、使用できる樹脂の種類が多く、用途に合わせた材質選定がしやすい点もメリットです。
インジェクション成形が使われる主な容器・パーツ
たとえば、キャップ(CAP)、クリームジャー、中栓、ディスペンサーの各パーツ、
内面が面一になるボトル形状、筒状容器、スパチュラや筆の柄といった棒状パーツ、コンパクト容器の各部品などが挙げられます。
ブロー成形(中空成形・ダイレクトブロー)とは?
ブロー成形は、樹脂ボトル容器において、基本となる成形方法です。
いわゆる一般的なボトル容器の多くは、この方法で作られています。
インジェクション成形と比べると、金型構造がシンプルで、金型費用が比較的安価なのが特徴です。
そのため、初期コストを抑えたい場合や、ボトル形状を検討する際によく選ばれます。
ブロー成形では、中が空洞の状態で容器を成形するため、ボトル表面への形状加工が比較的しやすく、デザイン性のあるフォルムにも対応しやすいというメリットがあります。
ダイレクトブローとは?
ダイレクトブローは、ブロー成形の中でも代表的な方法です。
熱で柔らかくした樹脂を、押出し機のヘッドから筒状に押し出し、
樹脂が冷えないうちに金型で挟み、空気を吹き込んで成形します。
インジェクションブロー成形(2軸延伸ブロー成形)とは?
インジェクションブロー成形は、大量生産向けの樹脂ボトル成形方法です。
この成形方法は、インジェクション(射出)成形と、ブロー(圧空)成形を連続して行う点が特徴です。
まず、プリフォームと呼ばれるベース型を射出成形し、その後、空気を吹き込みながら2軸方向に樹脂を延伸させて成形します。
この2軸延伸によって、樹脂がに均一に伸ばされるため、
ダイレクトブローと比べて肉厚が均一に仕上がりやすいというメリットがあります。
その結果、見た目の美しさや品質の安定性が向上します。
ただし、金型費用や設備費は高価になりやすく、ある程度の生産数量が前提となる成形方法です。
プリフォームを流用できる場合は、比較的コストを抑えて新しいボトル形状を作れるケースもあります。
数量が見合えば、1本あたりのコストダウンにつながりやすいのも特徴です。
まとめ 容器の成形方法は目的によって異なる
今回は容器の成形方法についてご紹介しました。
それぞれの成形方法や、気になった容器がある場合は、ぜひお気軽に株式会社宮本までお問い合わせください。
【✒スタッフのあとがき✒】
今日も一日お疲れ様です。デザイン管理の原です。
入社当初、ボトルの工場に見学に伺ったことがあるのですが、
普段見慣れた容器が次々に出来ていく様子は、とても新鮮でした。
出来たばかりのボトルが熱で温かくて驚いたのを覚えています。
今回ご紹介した成形方法は、普段聞きなれない単語が多く、馴染みが少ないかもしれませんが、
オリジナル容器を検討されている方にはぜひチェックして頂きたい情報です。
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