業務用の化粧品、医薬品・サプリメントのボトル・容器の製造・販売の株式会社宮本

STAFF BLOGスタッフブログ

HOMEスタッフブログ容器デザイン・加工の種類を解説

デザイン

2025.12.24

容器デザイン・加工の種類を解説

化粧品や日用品の容器において、デザインや加工(加飾)は、商品の第一印象を決定づける重要な要素です。

本記事では、容器デザイン・加工の基本的な考え方から、宮本で対応可能な加工方法までを、わかりやすく解説します。

「どんな加工ができるのか知りたい」「自社商品に合う表現を探している」という方は、ぜひ参考にしてください。



容器デザインにおける「加工(加飾)」の役割


容器の加工とは、単なる装飾だけではなく、以下のような役割を担っています。

【加工(加飾)の役割】
・ブランドイメージを視覚・触覚で伝える
・価格帯や品質を見た目で表現する
・他社商品との差別化を図る


同じ形状の容器でも、加工の選び方次第で印象は大きく変わります。
だからこそ、容器デザインでは「どの加工を、どの部分に使うか」が重要になります。


宮本で対応できる容器デザイン・加工の種類

ここからは、宮本で対応可能な容器デザイン・加工(加飾)の種類をご紹介します。


塗装加工


塗装加工は、容器の表面に塗料を吹き付け、色を付ける加工です。

・ブランドのイメージカラー
・グラデーション表現
・パール調・メタリック調
・UVカット対応カラー


など、幅広い表現が可能です。

容器の素材や形状に合わせて塗装条件を調整することで、均一で美しい仕上がりを実現できます。

見た目の印象を大きく変えたい場合に、最も効果的な加工のひとつです。


フロスト加工


フロスト加工は、ガラス瓶などを曇りガラス状に仕上げる加工です。

・落ち着いた高級感
・柔らかい光の透過
・しっとりとした手触り


上記のような特徴があり、化粧品容器では特に人気の高い加工方法です。

透明瓶とは異なる、独特のしっとりした質感が生まれ、視覚だけでなく触感でも差別化ができます。


着色ボトル


着色ボトルは、成形時に樹脂へ着色料を練り込み、ボトル自体に色を持たせる加工です。

・塗装剥がれの心配がない
・色ムラが起こりにくい
・中身の遮光性を高められる


といったメリットがあります。

さらに、パール材料や特殊顔料を加えることで、奥行きのある色味や上質な輝きを表現することも可能です。


シルクスクリーン印刷


シルクスクリーン印刷は、容器印刷の中でも最も一般的な方法のひとつです。

・比較的低コスト
・発色が良い
・素材の影響を受けにくい


という特徴があり、ロゴや文字情報の印刷に適しています。
インクの種類も豊富なため、樹脂・ガラスなど幅広い素材への対応が可能です。


ホットスタンプ


ホットスタンプは、金・銀などの箔を熱で転写する加工方法です。

・光沢
・マット
・ホログラム


上記のような多彩な表現があり、特別感・高級感を演出したい場合に効果的です。
ワンポイントで使用するだけでも、容器全体の印象を引き締めることができます。


転写加工


転写加工は、印刷したデザインをフィルムごと容器へ貼り付ける加工です。

・多色印刷に強い
・写真表現が可能
・細かいデザインを忠実に再現できる


といった特徴があります。
カラフルなデザインでも1工程で仕上げられるため、デザイン再現性を重視する場合に適しています。


蒸着加工


蒸着加工は、キャップやポンプ部分に金属調の外観を持たせる加工です。
金属を直接使用しないため、軽量でリサイクルしやすく、環境配慮にもつながります。

高級感を演出しながら、サステナブルな視点も取り入れられる加工方法として注目されています。


金冠加工


金冠加工は、キャップやポンプ部分に金属パーツを組み合わせる加工です。

・樹脂だけでは物足りない
・中身の品質の高さを表現したい
・競合商品と明確に差別化したい


といった場合に選ばれることが多い手法です。
重量感や質感が加わることで、ワンランク上の印象を与えることができます。


加工の組み合わせで広がる容器デザインの可能性


容器デザインは、1つの加工だけで完結させる必要はありません。

【加工の組み合わせ例】
・塗装+シルク印刷
・フロスト+ホットスタンプ
・着色ボトル+蒸着キャップ


加工を組み合わせることで、ブランドらしさや独自性をより強く表現できます。


一貫対応だからできる、最適な加工提案


宮本では、企画・製造・加工・印刷までを一貫して対応しています。

・容器形状に合った加工選定
・量産を見据えた仕様調整
・コストと表現のバランス提案


実現性を重視した容器デザイン・加工のご提案が可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。


納品までの流れはこちら


まとめ|容器デザイン・加工は「伝えたい価値」から考える


容器の加工は、単なる装飾ではなく、ブランドメッセージを伝えるための重要な手段です。

どんな印象や価値を感じてほしいのかを明確にし、その商品に適した加工を選ぶことで、容器は強力なブランディングツールになります。

容器デザイン・加工についてお悩みの方は、ぜひ一度、宮本までお気軽にご相談ください。



容器に関するお問い合わせはこちら



【✒スタッフのあとがき✒】

今日も一日お疲れ様です。デザイン管理の原です。
加工と一口に言っても、組み合わせによってあらゆる種類がありますね。

私が以前から使用しているハンドクリームは、こんな仕様です。

・キャップ:シルバーの蒸着
・チューブ本体:シルクスクリーン印刷+ホットスタンプ

繊細かつ高級感を意識した商品で、
本体には、ホットスタンプによって、かなり細かい模様が印刷されています。

以前は何気なく使っていたものでしたが、このお仕事を始めてからは「なんて細かい加工がされているんだ…!!!」と、驚きと感動でした。

加工の種類をきちんと知ることで、普段使っている商品がまた違った視点で見れて面白いですね。

みなさんもぜひ、化粧品容器に触れる際には、注目してみてくださいね◎



pagetop